こんにちは、timshaw9です。
前回の記事 【完全版】アラビア文字の読み方&発音の仕方① のつづきです。
Level Ⅱ「英語などにはある子音」
レベル2は「英語などにはある子音」です。全5種類あります。
Tsā / ث
【名前】サー/Tsā/ثا 【発音】Ts〔θ〕 【説明】英語の「Tha・Thi・Thu」、舌先を上の歯に軽く当て呼気を通して発音 【アルファベット順】4番目 【引用元】無声・歯・摩擦音/θ/
Dzāl / ذ
【名前】ザール/Dzāl/ذال 【発音】Dza〔ð〕 【説明】英語の「Tha・Thi・Thu」の有声版、舌先を上の歯に軽く当てながら日本語のザ行を発音 【アルファベット順】9番目 【引用元】有声・歯・摩擦音/ð/
Rā / ر
【名前】ロー/Rā/را 【発音】R〔ɾ/r〕 【説明】巻き舌の「Ro・Ri・Ru」 【アルファベット順】10番目 【引用元】有声・歯茎・はじき音/r/
- 表記上は「Ra」ですが発音は「ラ」ではなく「ロ」です。なぜそうなるのかはレベル4で説明します。
- 又、巻き舌は「日本語のラ行のように舌先で歯茎のあたりを1回軽くはじく〔ɾ〕」の発音と、「舌を2回以上震わせる〔r〕」の発音があります。
Fā / ف
【名前】ファー/Fā/فا 【発音】F〔f〕 【説明】英語の「Fa・Fi・Fu」 【アルファベット順】20番目 【引用元】無声・唇歯・摩擦音/f/
Lām / ل
【名前】ラーム/Lām/لام 【発音】L〔l〕 【説明】英語の「La・Li・Lu」、舌先を歯茎に当てた状態を維持しつつその両脇から息を通すことで発音 【アルファベット順】23番目 【引用元】有声・歯茎・側面接近音/l/
さて、レベル2も終わったので次はレベル3に進みます。
このレベルから「アラビア語特有の子音」を学んでいきます。
慣れるまで時間のかかる発音が多いので、最初は軽く流し見る程度で大丈夫です。重要なのは「こんな発音があるのか」と知ることです。
ではいきましょう。
Level Ⅲ「喉を使う子音」
レベル3は「喉を使う子音」です。全3種類あります。
Hā / ح
【名前】ハー/Hā/حا 【発音】H〔ħ〕 【説明】「Ha・Hi・Hu」、寒い時に手に「ハァー」と息をかける時の音、喉から息を出し発音 【アルファベット順】6番目 【引用元】無声・咽頭・摩擦音/ħ/
- アラビア語には「ح (Hā)」と「ه (Hā)」2つの「H」を表す文字があります。発音を区別する意識をしましょう。
- この「ح (Hā)」の「Hi」と「Hu」の発音は、日本語話者にはとても難しい発音です。慣れるまで繰り返し練習しましょう。
‘Ain / ع
【名前】アイン/'Ain/عين 【発音】'〔ʕ〕 【説明】「a・i・u」、母音記号の音を喉の奥から発音 【アルファベット順】18番目 【引用元】有声・咽頭・摩擦音/ʕ/
- この「ع (‘Ain)」も「ا (Alif)」と同じく母音記号の音を表しますが、もっと喉に力を入れて喉の奥から発音します。イメージとしては、苦しそうに「ア・イ・ウ」を発音する感じです。難しい発音ですが、これを習得すると一気にアラビア語感が増します。
- 又、ラテン文字で表記する際は「‘a・’i・’u」と表記されることが多いです。アッサラームアライクムにもこの「ع (‘Ain)」が使われているので、「Assalamu’alaikum」と表記します。
Hamzah / ء
【名前】ハムザ/Hamzah/همزة 【発音】'〔ʔ〕 【説明】声門を閉じ息の流れをいったん止める子音、日本語で「あっ」という時に一瞬声が消えるあの感じです。 【アルファベット順】28番目 【引用元】無声・声門・破裂音/ʔ/
- 「ع (‘Ain)」は「‘a・’i・’u」と表記されることが多いと先ほど言いましたが、この「ء (Hamzah)」は「a’・i’・u’」のように点を前の子音またはその母音の後ろに付けて表記します。
さて、レベル3もこれで終了しました。急に発音が難しくなりましたね。
私も最初にこの動画を観た時に「なんだこれ!意味不すぎる..」と困惑しました(笑)
私もまだ全てを完璧に発音できるわけではないので、お互い頑張りましょう!
続きのレベル4とレベル5は次回の記事に持ち越します。
السلام عليكم