こんにちは、timshaw9です。
先日「まるでホテルみたいなモスク」を記事にしたのですが、実はそのモスクの天井に 不規則に並ぶライト がありました。

このブロック状のランプです。
実はこれ「お祈り毎のロカート数」を表しているんです。
お祈り毎のロカート数?よく分からないですね。
今日はそれを解説していきます。
ロカート/Raka’at とは
動画で解説します。
このようにロカートというのは「お祈り中の一連の動作のまとまり」を数える単位です。
その一連の動作というのは上の動画の通り
- 直立状態
- お辞儀した状態 (Ruku’)
- 直立状態に戻る (I’tidal)
- 膝まづき額を床につけた状態 (Sujud)
- 正座の状態
- ④をもう一回
です。
この一連の動作を1回したら1ロカートです。
お祈り毎に異なるロカート数
私達は1日に5回のお祈りをしますが、それぞれのお祈りは異なるロカート数で行われます。
※1日5回のお祈りの時間については こちらの記事 で詳しく紹介しています。
- 日昇前のお祈り(Fajr): 2ロカート
- 昼のお祈り(Dzuhur): 4ロカート
- 夕方のお祈り(Ashar): 4ロカート
- 日没のお祈り(Maghrib): 3ロカート
- 日没後のお祈り(Isya): 4ロカート
こんな感じで各お祈り毎にロカート数が異なります。
例えば日昇前のお祈りならば、先ほどの動画の一連の流れを2回繰り返す感じです。
まとめ
ロカートの意味と各お祈り毎に異なるロカート数が分かったところで、先ほどの天井のライトをもう一度見てみましょう。

左上から 2個-4個-4個-3個-4個 となっています。
確かに「お祈り毎のロッカート数」を表していますね。
又、中央にあるこの大きなライトは 5つのリング からなっています。
これは イスラム教の五行 を表しているそうです。
※五行(ごぎょう): ムスリムに課せられた5つの義務「信仰告白、礼拝、喜捨、断食、巡礼」のことです。
このように、モスクの装飾には色々な意味が隠されているんですね。
もしモスクに行く機会があれば、気になった装飾について管理者の方に聞いてみましょう。
面白い話があるかもしれません。
では今日はこの辺で。Assalamu’alaikum!